メンタル

無意識を鍛える!無意識を人生の味方につける方法とは?

 こんにちは、ハニワです。

 あなたは「無意識」は鍛えることができると知っていましたか?

 心理学者のフロイトによると、無意識とは、人の心を構成する3層(意識・前意識・無意識)のうち、もっとも下層の領域であり、無意識から上層の意識にのぼってくるものは、ほんの一部だと説かれています。

 普段ほんの一部しか意識にのぼってこない無意識を鍛えることで、一体どのようなことが起こるのでしょうか?

 今回ご紹介するの『無意識を鍛える』著者である梯谷(はしがい)幸司さんは、『「富」をもたらす人、チャンス、環境、考え方、健康状態……ありとあらゆる事象に「無意識」は関与する』と言います。さらに無意識を富に活用することがこの本のテーマであるとも。

 では、どのようにして無意識を鍛えればよいのでしょうか。またそれがどのように富に活用できるのでしょうか。ここでは無意識を鍛えるためのウォーミング・アップをご紹介します。

「1万円稼ぐのは簡単だけど、1億円稼ぐのは難しい」という信じ込みがブレーキをかける

限界という名の思い込み

 たとえばあなたが自分年収の限界が600万円だと思っているとします。すると、脳は500万円に手が届きそうになるとブレーキをかけ始めます。これは潜在意識が限界に近づくことを避けようとするからだといいます。

 ところが、この「限界」は誰もが漠然と自ら設定しているにすぎません。潜在意識にとっては、1万円稼ぐのも1億円稼ぐのも同じなのです。なぜなら、どちらも潜在意識にとっては単に「お金を稼ぐ行為」として認識されているからです。

 ではなぜ、1万円稼ぐのが簡単で、1億円稼ぐのは難しいのか?まさにこの言葉の中に答えがあると梯谷さんは言います。

 「1万円稼ぐのは簡単だけど、1億円稼ぐのは難しい」

 こうした信じ込みがあなたの中にあり、ブレーキをかけてしまっているのです。

 もしあなたが年収1000万円稼ぎたいと思っているならば、限界を3000万円にしておきましょう。そうすれば、1000万円はただの通過点となってしまうので、すぐに超えてしまいます。

 年収300万円の人は、年収300万円の「器」と「人格」でいるから300万円しか入ってこず、年収1億円の人は、年収1億円の「器」と「人格」であるから1億円が入ってくると言います。どういう人格でいるのか、それが投影されて現実が加工されていく──。

 では、自分の「器」と「人格」を大きくし、稼げるようになるには、実際にどうすればよいのでしょうか。

「時は金なり」の本当の意味とは?

 「時は金なり」という言葉を聞くと、「時間はお金と同じくらい大事なものだ」という意味で解釈されるのが一般的ではないでしょうか。

 しかし、そうではなく「自分が広げた時空間が、入ってくる富(お金)に比例してくる」という解釈が正しいと、著者は気が付きます。それは、かつて派遣社員として働いていた友人が、考え方を変えたことで、5年ほどで収入が1億円を突破したことからでした。

 その友人は、給料が入るとすぐに使い切ってしまい、1ヶ月先の給料日を待ち遠しく思う生活でしたが、ある時ふと思います。

 「1ヶ月先の給料日までしか意識が飛んでいないから、1ヶ月分の収入しか入ってこないのでははいか?1年後、3年後、5年後、10年後と意識を飛ばしたらどうなるんだろう?」

 「自分という器が小さければ、いくら時間軸の先まで意識を飛ばしても、範囲が狭いままではないか。自分という器を横に広げて、1年後、3年後、5年後、10年後、30年後と意識を飛ばしたらどうなるだろうか」

 つまり、縦軸の時間軸(未来への意識)と、横軸の自分のセルフイメージという器の枠(人格の大きさ)を広げ自分の意識の時空間を拡大させることが、収入に比例するのではないかということに気が付いたのです。

 1年後、3年後、5年後、10年後、30年後、どのように収入を得たいのか、どんなことをやっていたいのかを想像し、セルフイメージという器を広げることを行い、この友人はその後5年ほどで個人年収が1億円になったそうです。

「未来への意識」と「人格の大きさ」が収入に比例する

ウォーミングアップ・エクササイズ

 それでは、「未来への意識」と「人格の大きさ」を広げるウォーミングアップ・エクササイズを見てみましょう。

  1. あなたが現在の身長のまま、10年後どれくらいの年収になっているか直感で考える。
  2. あなたが身長300mくらいになったとイメージする。
  3. 東京タワーと同じくらいに巨人化し、世界中を歩き回り、ビジネスをしているところを想像する。
  4. 巨人化した自分の10年後の年収を想像する。

 現在の身長のままでビジネスをしている10年後と、巨人化した自分が世界中でビジネスをしている10年後では、年収の違いはどうでしょうか。巨人化した自分だと1億円くらい軽くいけそうではないですか?

 重要なのはこの「いけるかも」という感覚なのです

現実をつくっていくのは記憶ではなく感覚

無意識を鍛えるための準備体操

 本書では数々の無意識を鍛える実用的なワークが用意されており、読み進める度に自分の本来の思いや姿があぶり出されてきます。ここではその中から無意識を鍛える準備体操であるワークを1つご紹介します。

あなたの1~30年後の将来像を描く

 これは意識の奥にあるものを洗い出すワークです。ビジネス面、プライベート面、1年後から30年後までの自分の将来像を考えてみます。ざっくりとで構いません。やりたいことを集中的に洗い出します。

ビジネス面プライベート面
1年後
3年後
5年後
10年後
15年後
20年後
25年後
30年後
<1年後から30年後までの自分の将来像>

 

 やりたいことが洗い出せましたか?

 次は「どうしてそれがやりたいのか」「どうしてその結果がほしいのか」と自分に問いかけて、その答えを出していきます。そして、「なんのために?」という問いかけを続けて、どんどん奥にあるものを深堀りしていきます。すると、これまで意識していなかったあなたの本来の自分の思いや姿があぶり出されてきます。

 この後「過去のネガティブな出来事を洗い出すワーク」、「本来の自分を思い出すワーク」と、どんどん続きますので、ぜひ続きは手に取って読んでみてください!

おわりに

 本書にはいくつものワークが用意されており、それに取り組むことで、本来の自分を思い出し見つめ直すことで、これまで意識することがなかった無意識を自然に鍛えることができるようになっています。

 中でも私が印象に残ったのは『自分の売りをあぶりだすワーク』の中の「人生の欠けた部分こそが自分の売りになる」という言葉です。自分では消してしまいたいネガティブな記憶も、実はそれこそが自分の売りなのです。

 現実に信じ込みを合わせるのではなく、無意識を鍛えることで自分の信じ込みをつくり直し、それに現実を引き寄せられるようになると素敵ですね。

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岡倉朱杏
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