こんにちは、占い師の岡倉朱杏です。
前回は四柱推命が「なぜ的中率が高いか」ということ、そして「十干(じっかん)」についてお話しました。
四柱推命は生年月日と出生時間から、その人の陰陽五行を導き出し運命を占います。
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四柱推命では、十進法の周期をあらわす「十干」と、十二進法の周期をあらわす「十二支」とを組み合わせて「命式」を作成します。この命式がその人の運勢を占う設計図のようなものとなります。
この記事では命式を作成するのに欠かせない「十二支」について紹介します。
干支(えと/かんし)=「十干」+「十二支」のこと
十二支は『子(ね/鼠)丑(うし/牛)寅(とら/虎)卯(う/兎)辰(たつ/竜)巳(み/蛇)午(うま/馬)未(ひつじ/羊)申(さる/猿)酉(とり/鶏)戌(いぬ/犬)亥(い/猪)』のことをいい、時刻や月、季節、方角を示すのに用いられてきました。
ちなみに2021年の「干支(えと)」は丑年ですが、十干が省略されており、本当は『辛丑(かのとうし)』です。「干支」は「十干」と「十二支」が組み合わさったもので、60年で一巡します。60歳を「還暦」というのはここから来ているんですね。
現在なじみ深い動物の干支は、実は後から付け加えられたもので、本来の十二支は植物のライフサイクルをあらわしたものでした。それぞれの象形文字から変化して現在の漢字があてはめられたと言われています。
四柱推命では本来の意味の十二支を重要視していますので、ここではそちらの意味をまとめています。
それではひとつずつ見て行きましょう。
十二支の持つ意味
①子(ね)
●発芽前の種子の意味。
【陰陽】陽 【五行】水 【蔵干】癸
【月】12月 【時間】23時~1時
【方角】北 【季節】冬
②丑(うし)
●丑+糸偏=紐。土の中で種から紐のように伸びて成長しながら、春を待っている状態。
【陰陽】陰 【五行】土 【蔵干】己
【月】1月 【時間】1時~3時
【方角】中央 【季節】土用
③寅(とら)
●春になり地上に新芽を出す状態。寅は旧暦の正月で「おめでとう」は芽が出るが由来。
【陰陽】陽 【五行】木 【蔵干】甲
【月】2月 【時間】3時~5時
【方角】東 【季節】春
④卯(う)
●芽が双葉となり、万物が茂っていく様子をあらわす。
【陰陽】陰 【五行】木 【蔵干】乙
【月】3月 【時間】5時~7時
【方角】東 【季節】春
⑤辰(たつ)
●双葉の間から本葉が出て、大地を震わす程根を張っていく様子。
【陰陽】陽 【五行】土 【蔵干】戊
【月】4月 【時間】7~9時
【方角】中央 【季節】土用
⑥巳(み)
●本葉が育ち多くの葉が茂った状態。巳(すで)に万物が盛りを極めたという意味。
【陰陽】陰 【五行】火 【蔵干】丙
【月】5月 【時間】9~11月
【方角】南 【季節】夏
⑦午(うま)
●午は忤(さからう)の意味で、真ん中に筋が通り一人前になることをあらわす。
【陰陽】陽 【五行】火 【蔵干】丁
【月】6月 【時間】11時~13時
【方角】南 【季節】夏
⑧未(ひつじ)
●午と同じく真ん中に筋が通っているが、未は下に下がって伸びている。未は味で、万物ができあがり味わう時期だが衰退も始まっているという意味。
【陰陽】陰 【五行】土 【蔵干】己
【月】7月 【時間】13時~15時
【方角】中央 【季節】土用
⑨申(さる)
●申(しん)は身(しん)に由来し、万物の身体ができる伸の字をあてている。果実の状態であり、文字の中心が実をあらわしている。
【陰陽】陽 【五行】金 【蔵干】庚
【月】8月 【時間】15時~17時
【方角】西 【季節】秋
⑩酉(とり)
●果物がとろけた状態。酉は醸で発酵の意味がある。酒を作る樽にも由来する。
【陰陽】陰 【五行】金 【蔵干】辛
【月】9月 【時間】17時~19時
【方角】西 【季節】秋
⑪戌(いぬ)
●完全に外見がなくなってしまった状態。滅の意味。
【陰陽】陽 【五行】土 【蔵干】戊
【月】10月 【時間】19時~21時
【方角】中央 【季節】土用
⑫亥(い)
●亥は核の意味。万物が次の種子になることをあらわす。
【陰陽】陰 【五行】水 【蔵干】壬
【月】11月 【時間】21時~23時
【方角】北 【季節】冬
まとめ
このように、十二支にはそれぞれ意味を持っています。
現在の干支の意味のように『子=「子孫繫栄」巳=「金運」』など縁起が良いというよりは、漢字の中に意味があり、それがとても面白いと思いました。
次回は四柱推命における、十二支の性格を見ていきたいと思っています。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
それではまた。