四柱推命の基礎知識

四柱推命の占い方の手順をやさしく解説!

こんにちは、占い師の岡倉朱杏です!

「四柱推命って、「十干」や「地支」、「蔵干」や「通変星」など、色々なものを調べて出して、それらを使って占うっていうのは、なんとなくわかった…。

でも…

それをどんな順番で出していけば良いのか分からないっ!!

どうすれば命式表って完成できるのっ??」

…というお悩みを抱えているあなたに、

今回は四柱推命の占い方の手順について説明します!

命式や大運の出し方の詳細や、十干や干支、通変星の特徴などの詳しい内容は、

別の記事で順次説明して行きますので楽しみにしていてくださいね!

ステップ① 占いたい人の誕生日を知る

四柱推命は生まれた年、月、日、時刻で占います。

(年月日時の四つの柱に十干と干支をあてはめて占うので、「四柱推命」といいます。)

出生時刻に関しては、生まれた場所による時差を調整する必要があるので、出生地もわかっていた方がより詳しく占えます。

とは言え、日本では自分の生まれた時刻を知っている人って少ないですよね。

でも、安心してください!

生年月日だけでも三柱になってしまいますが、ある程度詳細に占うことはできます。

(偏った命式の人を鑑定する時は「ああ、これは時間が知りたかった…」と思う時もありますが…)

ステップ② 万年暦で天干と地支を調べて出す

『万年暦』というのは、だいたい大正~令和までの干支や九星(一白水星とかのやつ)、

節入り日(四柱推命では超重要!)などが記された書物です。

占いを本格的に勉強する人は書物を購入するのが良いと思いますが、今は無料でネットやアプリでも調べることができますので、趣味程度で占うのであればそれで十分です。

命式表に万年暦で調べた、生まれた年、月、日、時刻の十干と地支を書いていきます。

日中の天干を日主といい、その人の性格の30%を占めると言われ、天干の中では一番重要視します。

西洋占術で言うところの星座と同じような感じです。

朱杏

日主をみるだけでも、だいたい性格や特徴がわかります♪

ステップ③ 地支の蔵干を調べて出す

ステップ②で出した地支の蔵干を出していきます。

蔵干とは、地支の中に秘蔵されている干のことです。

よく、天干はその人の「表向きの性格や他人から見た印象」を現しており、地支はその人の「奥深くに秘められた本当の自分」を現していると言われます。

どの地支の中にも2~3個の干が内蔵されており、一筋縄ではいかない人の心模様を現しているかのようです。

では、下の表より蔵干を出してみましょう。

【地支蔵干表】

▼節入後日数/地支▶
3日迄
7日迄
8~9日
10日
11~12日
13日~14日
15日~20日
21日以後

地支に含まれている蔵干すべてを、上記の命式表の「地支蔵干」の列に記入します。

(地支が子の場合は「壬」「癸」、丑の場合は「癸」「辛」「己」とういうように)

そして、『地支蔵干表』の「節入後日数」と「地支」が交わる所にある蔵干を丸で囲んでおきます。その丸で囲んだ蔵干が、その人にとって一番強く現れている蔵干となります。

ステップ④ 通変星を調べて出す

次は、天干と地支の通変星を出していきます!

日柱から見て、それぞれの干が何の星に当たるかを出します。

下の表から各柱の天干と地支の通変星を出してみましょう。

まず日柱の天干を左端の列から見つけます。

そして、そのまま同じ行を右に見ていき、各天干と、地支の蔵干とが交わる所の通変星を調べていきます。

【通変星表】   

▼日干/通変星▶比肩劫財食神傷官偏財正財偏官正官偏印印綬

例)2022年4月8日生まれの場合(節入後3日)

◆年柱:壬(偏官)/寅【1番強い蔵干:己(劫財)
<その他の蔵干:戊(比肩)・丙(偏印)・甲(偏官)>

◆月柱:己(劫財)/卯【1番強い蔵干:甲(偏官)
<その他の蔵干:乙(正官)>

◆日柱:(日柱の天干の通変星はありません)/辰【1番強い蔵干:乙(正官)】<その他の蔵干:癸(正財)戊(比肩)>

◆時柱:癸(正財)/亥【一番強い蔵干:戊(比肩)
<その他の蔵干:甲(偏官)壬(偏財)>

↓命式表に書き入れてみると、こんなかんじに♪

出した通変星は(   )へ記入します。地支の(   )には1番強い蔵干から出した通変星を書き入れます。
その他の蔵干の通変星はステップ③で記入した「地支蔵干」の右の「通変星」の欄へ記入しておきます。

基本的に地支は、1番強い蔵干から出した通変星を重視して鑑定しますが、その他の蔵干の通変星も、力は弱いですが、その人の中に存在しているものなので、私は鑑定の際にみるようにしています。(流派によって違いがあります)

朱杏

通変星が出ると、もうその人の性格などが、だいたいわかります

▼通変星それぞれの「性格・特徴・適職・恋愛傾向についての解説」はこちらから

比肩 劫財 食神 傷官 偏財 正財 偏官 正官 偏印 印綬

ステップ⑤ 相生・相剋など命式の五行の関係をみる

日柱の天干を中心として、命式内の八字がどんな関係になっているかをみます。

ステップ④で出した「通変星」を下の図に当てはめてみて、日柱の天干が強まっているのか、または弱っているのかなどの状態をみます。

ちなみに、上の図は日柱の天干が「木の五行」の人(甲または乙)の場合です。

日柱の天干が他の五行の場合は、「木火土金水の順番」と、「自星・泄星・財星・官星・印星の位置」はそのままで、自星の所に自分の五行を移動させて考えます。

朱杏

例えば、日干が火の五行(丙または丁)の場合は、自星が火、泄星が土、財星が金、官星が水、印星が木、となります!

ステップ⑥ 十二運を調べて出す

更に、十二支勢運(十二運)を調べて出します。

十二運も、日柱から見て地支がどの十二運に当たるかを調べます。

【十二支勢運表】

▼日干/十二運▶長生沐浴冠帯建禄帝旺

各柱の十二運を調べたら、「十二運」の列に記入します。

十二運は、どの柱にどの十二運を持っているかを重視して、その人の性格や運気の強さをみます。

朱杏

年柱は幼少期、月柱は青年期、日柱は中年期、時柱は晩年期を現しているので、その時期がどのような境遇であるかがわかります!

ステップ⑦ 空亡を調べて出す

日柱の天干と地支を上下に並べ、天干は十干の順番通りに、地支は地支の順番通りに書き出してみると、地支の方が2つ多いので、必然的に天干が無い地支が2つ残ります。

例)「甲子」の日に生まれた人の空亡

天干
地支

上の表の★が天干の無い地支となり、すなわち戌亥が空亡となります。

天干はその人の表向きの性格や社会的との関わりを現しますが、その天干が無いので、その時期は、ものごとが思うように進まなかったり、やる気が失われたりというような影響が出ます。

では、下の表から日干支を見つけ、空亡が何であるか調べてみましょう。

【空亡表】

空亡▶戌亥申酉午未辰巳寅卯子丑
空亡月10月11月8月9月6月7月4月5月2月3月12月1月
空亡時刻19時~23時15時~19時11時~15時7時~11時3時~7時23時~3時
甲日生甲子甲戌甲申甲午甲辰甲寅
乙日生乙丑乙亥乙酉乙未乙巳乙卯
丙日生丙寅丙子丙戌丙申丙午丙辰
丁日生丁卯丁丑丁亥丁酉丁未丁巳
戊日生戊辰戊寅戊子戊戌戊申戊午
己日生己巳己卯己丑己亥己酉己未
庚日生庚午庚辰庚寅庚子庚戌庚申
辛日生辛未辛巳辛卯辛丑辛亥辛酉
壬日生壬申壬午壬辰壬寅壬子壬戌
癸日生癸酉癸未癸巳癸卯癸丑癸亥

空亡は、12年の内の2年間、12カ月の内の2ヶ月間、12日の内の2日間、24時間の内の4時間、というように、実は、誰にでも毎日巡って来ています。

朱杏

なので、空亡はそこまで怖がる必要はありません!

ただ、命式の中に空亡の地支を持っている場合は影響があるので、命式の空亡の地支にチェックを入れておきましょう。

ステップ⑧ 冲・刑・害・破があるか調べる

命式の中に、「冲」「刑」「害」「破」の地支があるか調べます。

  • 「冲」…7つ離れた位置にある十二支。十二支を円形に置いた時、対面する  十二支同士。衝突、争い、不和、破壊、変化、分離、移動などを意味します。
    
  • 「刑」…三刑と自刑があります。自我が強すぎたり、恩義に薄い、高慢など。
    
  • 「害」…6つ離れた位置にある十二支。身内のトラブルなど。
    
  • 「破」…刑や害の威力を強める働きをします。

【冲・刑・害・破表】

▼地支【冲】【刑】【害】【破】
戌未
巳未
申寅
丑戌
寅巳
未丑

命式に空亡を持っている場合、空亡している地支と同じ柱に冲があれば、空亡は解消します。また、空亡と刑が同じ柱にあれば、双方とも解消します。

朱杏

空亡を解消する作用もあるので、凶意は薄いですが意外に大切な所です!

ステップ⑨ 干合・支合・三合・方合があるか調べる

下の表より、命式の中に干合・支合・三合・方合している干と支があるか調べます。

また、空亡と合が同じ柱にある、または年運や大運で巡って来た場合は、空亡と合の双方の力が弱まります。

【干合・支合・三合・方合表】

干合甲 乙
(土)
丙 辛
(水)
戊 癸
(火)
庚 乙
(金)
壬 丁
(木)
支合子・丑
(土)
寅・亥
(木)
卯・戌
(火)
辰・酉
(金)
巳・申
(水)
午・未
(火)
三合
亥 未
(木)

寅 戌
(火)

巳 丑
(金)

申 辰
(水)
方合寅卯辰
(木)
巳午未
(火)
申酉戌
(金)
亥子丑
(水)

それぞれ合すると、( )内の五行が強化されます。

朱杏

合のそれぞれの詳細は、また別の記事で説明しますね!

ステップ⑩ 身旺・身弱を出す

次に、身旺または身弱かを調べます。
日干のエネルギーの強弱をみるのですが、流派によって、点数をつける方法など色々ありますが、ここでは命式を見ていけばすぐわかる、簡単な身旺身弱の出し方を説明します。

A~Dで出した身旺身弱を、総合的に見て判断します。

  • 身旺の特徴…強引、積極的、チャレンジ精神旺盛、浮き沈みの激しい人生を歩みやすい
  • 身弱の特徴…受け身、繊細、消極的、安定した人生を歩みやすい

A)日柱の天干と、月柱の地支の関係はどうか?をみる

まず始めに、「日柱の天干と、月柱の地支の関係性」をみて、身旺身弱を判断します。

◆日柱の天干の五行と月柱の地支の五行が比和(同じ)→身旺

◆日柱の天干の五行と月柱の地支の五行が相生(生み出している、または生み出されている関係)→身強

◆日柱の天干の五行と月柱の地支の五行が相剋(攻撃している、またはされている関係)
 →身弱

B)日柱の十二運が何であるか?をみる

次に、「日柱の十二運」をみて、身旺身弱を判断します。

◆建禄・帝旺→身旺

◆長生・沐浴・冠帯・墓→身強

◆衰・病・死・絶・胎・養→身弱

C)年柱・月柱・時柱の十二運が何であるか?をみる

さらに、「年柱、月柱、時柱の十二運」をみて、身旺身弱を判断します。

◆建禄・帝旺の合計が2つ以上→身旺

◆長生・沐浴・冠帯・建禄・帝旺・墓の合計が2つ以上→身強

◆それ以外→身弱

D)通変星の自星・印星の数でみる

最後に、命式中の通変星の、自星(比肩・劫財)と印星(偏印・印綬)の数で、身旺身弱を判断します。(地支は1番強い通変星のみを見ればOK!)

◆自星・印星の合計が4つ以上→身旺

◆自星・印星の合計が3つ→身強

◆月柱、日柱、時柱の自星・印星の合計が2つ→身強

◆それ以外→身弱

朱杏

A~Dで出した身旺身弱を、最後に総合的に判断して、命式が身旺なのか、身弱なのかを出してくださいね!

ステップ⑪ 凶神・吉神を調べて出す

四柱推命の中で、凶神・吉神はそれほど重要視されていませんが、その人の個性や金運、愛され度など、初心者にもわかりやすくなります。

1つずつ出すのに時間がかかるので、実際の鑑定では、ここまで見ていない占い師の先生の方が多いです!

なので、今回は代表的な凶神・吉神の一部だけ載せておきますね!

【十干凶神表】

▼凶神/日干▶
羊刃
飛刃
紅艶

【十二支凶神表】

▼凶神/生年支・生日支▶
血刃
威池
駅馬

【十二支吉神表】

▼吉神/生月支▶
天徳貴人
月徳貴人

【十干吉神表】

▼吉神/日干▶
大極貴人子午子午卯酉卯酉寅亥寅亥巳申巳申
天乙貴人
金与禄
※天乙貴人は、隠遁の人は、陽遁の人はとなります。

ステップ⑫ その他の要因を細かくみる

最後に、「天地徳合」「同干地冲」「天戦地冲」「異常干支」「命宮」「宅神」「破宅神」「墓石」「墓神」「胎月」など、細かくみていきます。

これらは中級レベルになるので、ここでは割愛します!

また別の記事で説明しようかな~

朱杏

基本的な命式の鑑定の手順はこれで終わりです。
ここまで出来るようになると、性格や適性、持って生まれた宿命などが占えますよっ♪

おわりに

いかがだったでしょうか?

「四柱推命って覚えることいっぱいすぎん?!、ムリや~!!」

…って、思ったかもしれませんが、

慣れたら息を吸うように命式が出せるようになるのでがんばりましょう!!

基本の手順はこれで終わりですが、10年ごとに運勢が切替わる大運の出し方や、毎年の年運の占い方など、またUPしていきます!

次回もお楽しみに!

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岡倉朱杏
四柱推命を中心に、九星気学、手相、タロット、姓名判断で鑑定を行う占い師。 格式が高すぎず、内容が軽すぎない「ちょうどいい占いをあなたに」がモットー。 鑑定のご依頼はもちろん、占いコンテンツの企画、執筆、連載、取材等ご依頼随時承っております!