四柱推命の基礎知識

【四柱推命基礎知識<1>】四柱推命とは?どんな占い?的中率が高いのはどうして?

 こんにちは、占い師の岡倉朱杏です。

 あなたは四柱推命という占いをご存じですか?

 四柱推命は命占の一種。すべての占いは卜占(ぼくせん)と命占(めいせん)に分類されます。卜占はタロット占いや易など、偶然を利用して占う占い、命占は生年月日、出生時間などのデータから分析して、人生や宿命、性格や能力を占う占いで、西洋占星術や四柱推命がそれにあたります。

 私は小学生の頃から占いが大好きで、「My Birthday」という星占いの雑誌を毎月楽しみに購読していました。ご存じの通り、星占いでは生年月日から自分の星座を割り出し、12星座で運勢を占います。自分の星座が何なのかだいたい覚えている人が多いので、手軽に占いを楽しむことができますよね。

 しかしその反面、すべての人がたった12種類の星座に分けることができるのだろうか?という疑問をずっと持っており、同じ星座の人は皆同じ運勢ってなんだか変だなあと思っていました。

 そんな時に出会ったのが四柱推命でした。

 たまたま友人と行った神社に四柱推命の占い師さんが常駐されており、好奇心で占ってもらったところ、その時言われたことがその後的中!そのことをきっかけに、自分でも四柱推命を勉強してみたいと思うようになったのでした。

 最初は図書館で本を借りてくるところから始めました。漢字がたくさん並んで取っつきにくいと感じましたが、知るにつれその奥の深さと的中率の高さに感銘を受け、どんどん惹かれていきました。

 ここでは四柱推命の基礎知識を学ぶことで、四柱推命の的中率が高いワケをあなたと一緒に解き明かしていきたいと思います。

四柱推命の基礎知識

陰陽五行とは?~四柱推命の基本思想~

 四柱推命は約3000年以上昔に中国で誕生しました。当時は占いとしてではなく、政治や大切な局面で使用されていました。日本に四柱推命が伝わったのは江戸時代中期とされています。

 四柱推命は、陰陽五行と干支を基に、生年月日と出生時間で運勢を導き出します。

 陰陽五行とは、万物は「木・火・土・金・水」の五つの要素(五行)から出来ていて、相反する性質の「陰・陽」の二種類の気に分けられる。そしてこれらが化合したり転変してこの世のすべてを作り上げているという考え方です。

【陰陽】すべてのものは相反する性質の陰陽に分けられます。この表はその一例です。

五行木【もく】火【か】土【ど】金【ごん】水【すい】
甲(きのえ)丙(ひのえ)戊(つちのえ)庚(かのえ)壬(みずのえ)
乙(きのと)丁(ひのと)己(つちのと)辛(かのと)癸(みずのと)
【十干】五行を陰陽に分けたものを十干(じっかん)といいます。

 

子(ね)【水】寅(とら)【木】辰(たつ)【土】午(うま)【火】申(さる)【金】戌(いぬ)【土】
丑(うし)【土】卯(う)【木】巳(み)【火】未(ひつじ)【土】酉(とり)【金】亥(い)【水】
【十二支】干支も陰陽五行に分けられます。

 このように、万物は「陰と陽」、「木・火・土・金・水」の五行に分けることができるというのが四柱推命の考え方です。次の項目では四柱推命を占うにあたって一番基本となる「十干(じっかん)」について解説します。

十干(じっかん)とは?~十干の特徴と意味~

 十干とは神羅万象の事象の意味です。「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種類から成り、この十干が10日で一巡りすることを「旬(じゅん)」と言います。上旬・中旬・下旬はここから来ているんですね。

 十干にはそれぞれ特徴や意味がありますので詳しく見ていきましょう。

 

①甲(きのえ)

陽の木。まっすく伸びる大木にたとえられる。

【長所】向上心にあふれる、上へ伸びようとする気概を持つ。

【短所】理想ばかりで現実がおろそかになりやすい。見栄っ張り。

tree

grass

②乙(きのと)

陰の木。柔軟に茂っていく草花にたとえられる。

【長所】したたかで粘り強い。辛抱強く目的に向かって進む。

【短所】周囲の様子を伺いながら動くのでずるく見える場合もある。

③丙(ひのえ)

陽の火。天に輝く太陽にたとえられる。

【長所】決断力や実行力があり頼もしい。人の中心的存在。

【短所】騒がしく押しつけがましい。何かと人目につくことが多い。

sun

fire

④丁(ひのと)

陰の火。灯火など人工の火にたとえられる。

【長所】おとなしく温厚に見えるが内面の情熱は強い。ひとたび活動を始めると大きな行動力を示す。

【短所】熱しやすく冷めやすい。周囲の影響を受けやすい。

⑤戊(つちのえ)

陽の土。山岳や堤防の固く乾いた土にたとえられる。

【長所】未来や過去にとらわれず、今を大切にする信念の持ち主。

【短所】融通が利かず頑固。

mountain

fields

⑥己(つちのと)

陰の土。田園の土にたとえられる。

【長所】庶民性、柔軟性がある。多芸多才。

【短所】一つのことに集中し辛い。一度迷い出すときりがない。

⑦庚(かのえ)

陽の金。刀剣や鋼鉄にたとえられる。

【長所】決断力、行動力がある。負けず嫌い

【短所】悪い面が出ると攻撃的となる。

sword

jewelry

⑧辛(かのと)

陰の金。貴金属や装飾品にたとえられる。

【長所】新しいもの好きで要領もよい。

【短所】自尊心や見栄が強い。周囲の評判や反応を気にしすぎる。

⑨壬(みずのえ)

陽の水。大河や海へ流れ込む水にたとえられる。

【長所】好奇心旺盛。流れてとどまらない強さを持つ

【短所】悪い面が出ると無責任にその場を流れさってしまう。

ocean

rain

⑩癸(みずのと)

陰の水。雨や霧にたとえられる。

【長所】想像力が豊か。奉仕の精神がある。

【短所】悪い面がでると邪推や偏見を持ちやすくなる。

 

 十干は以上の10種類となります。自分の日干(生まれた日の十干で自分の基本性格をあらわす)を無料で調べられるサイトさんがネット上にたくさんありますので、そこで確認してみると自分がどれにあたるのかわかって面白いと思いますのでぜひ調べてみてください。

まとめ

 このように、四柱推命は陰陽五行を基に導き出される占いです。中国古代からの統計を基に導き出された、いわば統計学の学問とも言えます。偶然に任せた占いではなく、生年月日などのデータや、長い歴史の中で培われた複数の原理を用いるというところが、四柱推命の的中率を高めている理由なのでしょう。

 今回は四柱推命の基本である陰陽五行と十干について学びました。次回は四柱推命を占う要素の一つである十二支について学びたいと思います。

 ここまで読んでいただきありがとうございました。

 それではまた。

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岡倉朱杏
四柱推命を中心に、九星気学、手相、タロット、姓名判断で鑑定を行う占い師。 格式が高すぎず、内容が軽すぎない「ちょうどいい占いをあなたに」がモットー。 鑑定のご依頼はもちろん、占いコンテンツの企画、執筆、連載、取材等ご依頼随時承っております!